ヤマハの鍵盤ハーモニカ「ピアニカP-32D」をオーバーホールする(分解編)
ヤマハの鍵盤ハーモニカ「ピアニカP-32D」を購入してから20年以上経ってきており、以下のような症状が出ます。
- たまに鍵盤のいくつかが押し込まれたまま戻らないことがある。
- ケースから出した直後は、すべての鍵盤について張り付いているな感じがある。ただし、この症状は一回打鍵すれば治ります。
- キーを押してから強く息を入れると音が出ないときがある。
そこでオーバーホールすることにします。数年前に塗装をしたついでに鍵盤も全部外して掃除したのですが、今回は全部バラシして掃除、パッキン類の全交換を行います。
部品の購入
パーツはTANAKA PIANOから購入しました。購入したパーツ。
- バルブパッキン(フレームからの鍵盤毎の排出口にあるパッキン)
- プレートパッキン(リードプレートとフレームとの間のパッキン)
フレームパッキン(フレームと空気室との間のパッキン)
黒鍵クッション(黒鍵の先端下部とフレームとの間のクッション)
- 白鍵クッション(白鍵の先端下部とフレームとの間のクッション)
分解
裏から4本のネジを外します。 すると、左右の上カバーが取れますので、本体部分をごそっと出します。
各鍵盤の後端にひっかえてあるバネを取り外して鍵盤を全部取り外します。ここで、白鍵用のバネと黒鍵用のバネは強さが違うので混ざらないように注意して下さい。 白鍵の裏側には10Aとか11Cとかの刻印があります。英字は音名で、数字はオクターブ毎のブロックの数(?)みたいな感じです。黒鍵の裏にも刻印がありますが、黒鍵自体すべて同じパーツなので区別する必要はありません。
水抜きボタンは反時計回りにまわせば取れます。
空気室の4本のネジを外して空気室を外します。
空気室を空けてビックリしたのが、内部に水滴が大量についていたこと。最後に演奏してから1週間経っていたのにこんなに水滴がついていました。リードプレート自体は一部サビだか腐食だかしている箇所がありました。
ネジを外してリードプレートを外します。リードプレートは高音部と低音部に分かれています。
リードプレートを外したらその下にあるプレートパッキンを剥がします。これは特に接着剤等は使われていません。なお、プレートパッキンは紙製ですが、水でじっとり湿っていました。
次にバルブパッキンを剥がします。バルブパッキンは鍵盤のバルブ部の跡がついていて全体的に劣化しているようです。バルブパッキンは接着剤で接着されていおり糊跡が残ってしまいます。
黒鍵クッションと白鍵クッションを剥がします。これは両面テープで接着されており糊跡が少々残ってしまいます。
以上で分解作業は終了です。
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