Kame(b)の音楽にまつわる何か

Kame(b)の主に音楽にまつわる適当なことを記します。

ウッドベースを運搬する

私はベース弾きである。ポップス系やフュージョン系だとエレクトリックベースがメインだけど、ジャズ系だとウッドベースも弾く。ちなみにジャズやポップスだと「ウッドベース」と呼ばれているけど、これはオーケストラなどで使われているコントラバスと基本的には同じものである。ダブルベースとも呼ばれる。すべて楽器自体には違いはないけど、張っている弦の種類、ピックアップの有無、弦高の設定など用途・奏法に応じてセッティングされていたりする。

全ベーシストの共通の悩みはなんと言っても運搬である。でかい、重い。運搬に体力を使ってしまうと演奏に影響が出てしまうこともあるので楽に運搬したい。なので、ウッドベースの運搬にマイカーを使うベーシストは多い。しかし、そもそも車を所有していなかったり、車での移動に何らかの支障がある場合(例:酒を飲みたい)は、その他の手段を使うしかない。どうしよう。本記事は、このような悩みがあるベーシストのためのミニノウハウを紹介するものである。

ベースバギーを使う

今までは一般的なお買い物用のキャリアカートを使っていたのだが、最近、各所で良い評判を聞いていたベースバギーを購入した。これは素晴らしい。私の中の「もっと早く買っておけば良かったものランキング」の上位に来るものである。ベースバギーについてはネット上にも紹介記事がいっぱいあるので詳細な説明は省略するが、取り付けが容易で、立設させることもできる素晴らしいお薦めの一品である。ただ、馴れないと運搬時に左右にフラフラしてしまうので注意が必要かな。

ところで、ベースバギーという製品の正式名称はどうやら「dbl Bass Buggie」らしい。dblが会社名なのかなと思ったけど単にdoubleの略称っぽい。どうやらRC Williams Companyという会社が本家と思われる。なお同社がアメリカで商標登録しているのを確認した。

一方、Amazonで検索すると上記製品「dbl Bass Buggie」とは別の製品も出てくる。別製品は本家よりも1万ほど安いのだが、車輪構造等が本家とは異なっているようだ。品質的に問題ないのかもしれないけど、私は「パチモン」と判断して本家を購入することにした。購入を検討している人には、本家と、そうでないものの2種類があるということを知ってもらいたい。台座に刻印されている文字で判別できるのでご参考にどうぞ。

タクシーを使う

ウッドベースはタクシーに載せられます。しかし最近はタクシー内に衝立やらディスプレイやら色んなものが配備されており、そのためセダン型のタクシーだとちょっと厳しい。一方、都内では東京オリンピックを機にトヨタのジャパンタクシーがとても多くなってきている。ぱっと見この形状の車なら、後部座席の背もたれを倒してバックドアから入れれば楽々載せられると思うかもしれないけど、ジャパンタクシーは後部座席の背もたれは倒すことができない。でも、簡単に載せられます。

  1. 助手席の背もたれを前に倒し、そののち助手席全体をなるべく前に移動させる。なお、先に助手席全体を前に移動させてしまうと、背もたれを倒す際に背もたれ上部のディスプレイ等が助手席前方のグローブボックスにぶつかってしまうので、注意が必要です。

  2. 車両左側の通常の乗降ドアから、頭からベースを突っ込み、ベースの頭を運転席後方の後部座席(右後部座席)の頭上方向に向けて斜めにもっていってベース全体を車内空間に入れ込む。

    ジャパンタクシーへの楽器の入れ方

  3. 車両右側の乗降ドアを開けてもらってそこから車内に入り、ベースのお尻は助手席の後端部に載せ、ベースの頭は左後部座席のヘッドレストと中央後部座席のヘッドレストの間あたりに載せる。これで安定する。

    車内でのお尻の位置
    車内での頭の位置

  4. ベーシストは右後部座席に乗車する。結構余裕あるので詰めれば二人座れそう。

バン型のタクシーも楽だけどジャパンタクシーも楽ちんでいいね。あとはジャパンタクシーまたはバン型のタクシーを捕まえられるか否かですね。早朝や深夜は難しいこともあるのが残念なところ。

おわりに

酒飲みのベーシストさんのお役に立てたら幸いです。もっともお店で安全に楽器を置いておけるかという問題は依然残っていますが。

ヤマハの鍵盤ハーモニカ「ピアニカP-32D」にピックアップ・マイクを付ける

イントロ

私は基本ベース弾きなのだが地元のセッションでは賑やかしで鍵盤ハーモニカ(ヤマハのピアニカP-32D)も吹いている。地元のセッションではサックスやトランペットなどのフロント楽器が居ないことが多いので変化をつけたいというのと、たまにはフロントに立って目立ちたい!という思いからである。ところで意外かもしれないが鍵盤ハーモニカは結構音量がでかい。小さいハコ(お店)ならば基本的には生音で十分である。しかしながら、以下の理由から、ピックアップ・マイクを付けてみようと画策した。ちなみに、ピアニカの「エレアコ化」とも言うらしい。

楽器から鳴る音量を落とせる

ちゃんと音を届かせるために普段から高い息圧で吹いているのだが、鍵盤ハーモニカという楽器の構造上ピッチベンドがかかることがある。まぁ通常は息圧だけではあまりかからないのだが、意図せずかかることがある。また、高い息圧で吹くと、たまにリードが貼りついて(?)音が全くならないときがある。このへんはリードの調整(あげみ調整)を行えば良いらしいのだが、結構難しそう。ピックアップ・マイクを使ってハコ(お店)のPAに接続できるなら通常時の音量(息圧)を抑えることができそう。これにより演奏レベルがあがるに違いない(願望)。

音を加工したい

バーブ・ディレイなどをかけて気持ちよくなりたい。コーラスをかけて音に深みをつけたい。フランジャーディストーションをかけて演奏を台無しにしてみたい。ちなみに、コーラスをかけると楽器の構造及びコーラスの仕組み上、加工された音はアコーディオンで複数リードを使った時の音に近くなるね。

改造を楽しみたい

もはや自己目的化。比較的価格の安い楽器なので思い切って改造できるがいいね。

なお、スタンド・マイクを使ってもいいのだけど、その場合、楽器を動かしたり吹きながらうろうろ歩き回ったりできないからやっぱりピックアップ・マイクだね。目指せマイルス・デイビス

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SONYのMDステーションMZ-R5STを修理する(再修理編)

前回、液漏れで腐食したパターンおよび液晶パネルのビネガーシンドロームの修理を行った。

kamebass.hatenablog.com

が、再生ボタンなどの操作パネルが効かないというトラブルが発生!これには心当たりがある。組みなおす際にメイン基板と操作パネル基板とを接続するフレキシブルフラットケーブル(FFC)を刺すときに、横着した作業をしてケーブルを強く曲げすぎた記憶がある。なので、分解して当該フレキシブルフラットケーブルを取り外した。

フレキシブルフラットケーブルを確認
確認してみると先端の部分を強く曲げすぎて断線したようだ。テスターで測定したところやはり断線していた。フレキシブルフラットケーブルのサイズ等を確認したところ14ピン、ピッチ0.75mm、長さ15cm。さっそく新品を購入して交換しようと探したが、現在の主流は0.5mmピッチのようでどこにも売ってない。これは困った。

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