Kame(b)の音楽にまつわる何か

Kame(b)の主に音楽にまつわる適当なことを記します。

YAMAHAのモニタースピーカーMS-101を改造する(組み立て編)

前回の記事(分解編)はこちら。

kamebass.hatenablog.com

デジタルアンプを組み立てる

デジタルアンプはNorth Flat JapanのYAMAHA製 YDA138 デジタルアンプ自作キット リターンズ 2020-2021 Ver.というキットを使用してみた。Amazonで購入したらえらい小さいパッケージでびっくり。つか普通の封筒じゃん。

デジタルアンプが届いた
中身はこんな感じ。噂どおりマニュアルはなかなかぶっきらぼう。せめて回路図が欲しいところだけど、ネット上でYDA138のデータシートを拾って基板を見比べればだいたい分かる。
デジタルアンプの内容物
基板には、YDA138、チップコンデンサ、チップ抵抗が表面実装されている。Yahoo販売ページの購入者コメントをみるとはんだ不良がたまにあるみたいだけど私が購入したものは大丈夫だった。
デジタルアンプキットの基板

で、さくさくはんだ付け。部品点数が少ないので簡単。

はんだ付け後のデジタルアンプ
写真左手前角の端子台1つは電源用。隣の2つはスピーカー出力用の端子台。なお、キットには基板実装タイプのDCジャックも同梱されているので適宜選択して実装できる。また、入力用端子として、基板実装タイプのRCAジャックx2とステレオミニジャック(入力用)も同梱されているがこちらはどちらも使わず。さらに、基板実装タイプのステレオミニジャック(ヘッドフォン用)も同梱されているがこちらも使わず(後にこれがトラブルの原因となった。下記「テスト」参照。)。ボリュームはキットでは基板に実装するようになっているが、今回は下の写真のように新設のサブ基板に実装した。めんどかった。
ボリュームはサブ基板に
LEDもキットでは基板に実装するようになっているが、今回はMS-101のものを流用する。MS-101の基板にはLEDが実装されているので、デジタルアンプとMS-101基板を接続する。

MS-101のケースを加工する。

MS-101基板にには電源スイッチ等を取り付けるステーが付いている。これを流用するのだがボリュームのサイズが違うので回り止め用の小穴をあける。

ステーの加工

MS-101のRCAジャックはもともと1つしかないので、追加でRCAジャック用の穴を開ける。また、MS-101ではRCAジャックと標準ジャックを実装したサブ基板がリアパネルにネジ止めされており、このネジ穴が不要なのでパテで埋める。

リアパネルの加工

パテ埋めしたらパテの成型と足付けを兼ねて研磨。そして艶消しブラックで塗装する。

リアパネルのパテ埋め
リアパネルの研磨
リアパネルの塗装

MS-101のリアパネルにもともと開けられていたRCAジャック用の穴は、自前で用意したRCAジャックが素通りするぐらい大きかった。なので、ワッシャをかまして何とか取り付けることにする。ワッシャがシルバーだとかっこ悪いのでこれも艶消しブラックで塗装。なお、写真では3つ塗装してるが実際に使うのは2つ。塗装が雑ね。

ワッシャも塗装

リアパネルはこんな感じになった。LチャンネルのRCAジャック用の穴は自分で開けたのでワッシャは不要だが、デザイン的にRチャンネルに合わせるために敢えてつけてる。

リアパネルの様子

フロントパネルは、もともと付いていたトーンコントロール用のボリュームとMIC入力用のフォーンジャックの部分の穴が開きっぱなしになってかっこ悪いので、裏側からプラ板(100均で購入)を貼る。

フロントパネルの裏側の処理
フロントパネルの穴塞ぎの様子

スピーカボックスとなる方のMS-101もリアパネル加工したり。リアパネルのフォーンジャックにスピーカーを直結しておしまい。面倒なので写真だけで割愛。

スピーカボックスのリアパネルの加工
スピーカボックスのリアパネルの塗装
スピーカボックスのフロントパネルの様子(穴塞ぎ)

組みあげ

中身の配線はこんな感じ。ベースフレームには元々付いていたトランスを乗せた。これは単なる重し。

中身の様子(1)
中身の様子(2)

フロントからバスレフポートを覗くと基板が見えています。

バスレフポートから基板がチラ見

テスト

組みあがったのでテストしてみたが、音が一切でない。ホワイトノイズもなく無音である。LEDは点灯しているので電源は大丈夫っぽい。なのに無音ってことはアナログ系じゃなくてIC自体がおかしいような気がする。実装間違いのチェックや、もともと表面実装されていたICのはんだ付け状態をチェックしたけど問題なさそう。ここで、Yahooの製品ページの購入者コメントをみて気が付いた。このキットはヘッドフォン端子にプラグを刺すとスピーカー出力がオフになるのだが、この切り替え機能は付属していたスイッチ機能付きのミニプラグジャックで実現している。そして、ミニプラグジャックを実装していないと、プラグが刺さった状態と同じ状態になる。そこで、(使用しないけど)ミニプラグジャックを実装したら音がなった。ミニプラグジャックを実装せずにジャンパしても良かったんだけどね。

晴れて両スピーカーから音が出た。音は出たのだが何かおかしい。この音は………位相違いだ!チェックしたら片方のスピーカ出力の配線についてプラスとマイナスを逆にしていた。この辺、キットに実装図がないし部品実装後は基板のシルク印刷が隠れてチェックできないので、結局YDA138のデータシート見てテスタでチェックした。あとから思うと、撮影していた写真で簡単に確認できたわ。

またボリュームに手を近づけると「ぶ~ん」というハムノイズが出る。これはボリュームケースがグランドに落ちていなかったのが原因。適当に配線してグランドに落としたらノイズが出なくなった。

試聴

音の良し悪しはよくわからないので割愛。ノイズが極めて小さいので大いに満足。

こちらの記事もどうぞ。 kamebass.hatenablog.com