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YAMAHAのモニタースピーカーMS-101を改造する(分解編)

私はパソコンのモニタースピーカーとしてYAMAHAのMS-101を使っている。MS-101と言ってもIIやIIIじゃない無印、製造はおそらく1990年前後という古いもの。

MS-101改造前の正面写真

モニタースピーカーはオーディオインタフェースUA-4FXに繋いでるのだが、最近パソコンのパーツを交換(グラフィックカード交換とSDD換装)したら「ジー」というノイズがしばしば入るようになって非常に心地が悪い。ノイズはパソコンの動作状態によって出たり消えたりするのだが、主にグラフィックの描画に連動しているように思える。MS-101の電源ケーブルUA-4FXと接続しているケーブルの引き回しを変えてみたり、MS-101の電源ケーブルをパソコンとは異なるコンセントに刺してみたりしたけどノイズは一向になくならない。ノイズの原因を探索したりノイズ対策を検討するのは非常にやっかい。そこでモニタースピーカーを新規購入しようかなと一度は思ったものの、ここは一つMS-101を改造してみることにする。新しいのを買うと現在のMS-101の処分も面倒だしね。

改造の方針としてはMS-101の内部回路を全部撤去して、別途デジタルアンプを組み込むことにする。最近のデジタルアンプは小型で消費電力も少なく音もいいらしいので楽しみ。デジタルアンプはNorth Flat JapanのYAMAHA製 YDA138 デジタルアンプ自作キット リターンズ 2020-2021 Ver.というキットを購入してみた。左右の一方のMS-101にデジタルアンプを組み込み、もう一方はただのスピーカーボックスにして両者を接続する形態にしてみる予定。

分解

まず、グリルカバーを外す。これは嵌っているだけ。スピーカーの周囲にある4つのネジと底面の溝の前端にある2つのネジを外すと、フロントパネルを前に外せる。スピーカーケーブルはスピーカーについている圧着端子を外す。

フロントパネルのネジ4つ
底面のネジ2つ

リアパネルの4つのネジを外すと中身をゴソっと取り出せる。

リアパネルのネジ4つ
フロントパネルと中身
中身

中身はフロント側の基板とリア側の金属製ベースフレームとが結合されている。両者は底面のネジと放熱板のネジで結合されているのでこれを外す。

中身の底面側
基板とベースフレームを切り離す

写真を見てもしかしたら「お、いい電解コンデンサ使ってるじゃん」と思った人もいるかもしれないが、これ実は10年ほど前に私が換装したものである。ちなみに、そのときボリュームも換装したのだが軸形状が異なっていたのでボリュームつまみは無しで使用してた。ちょっとかっこ悪い。

方針

ここいらで方針を考える。まず、電源スイッチとLEDは流用したい。電源スイッチはステーを介して基板に取り付けられている。そして基板はフロントケース内側のスリットに嵌るように独特な形状になっている。なので、基板も流用したい。

MS-101の基板とフロントパネルの関係

一方、基板は流用したいが以前に換装した電解コンデンサその他の部品は回収したい。また、電源トランスは不要になるけどこの重さが音に影響しそうなので電源トランスは残したい。その他もろもろ考えて以下のような作業とする。

  • MS-101の基板は支持台として流用する。
  • 電源スイッチとLEDを残して基板から各部品を取り外す。
  • キット付属のボリュームは新設のサブ基板に実装してステーに取り付ける。サブ基板とNewアンプは電線で接続する。
  • Newアンプはベースフレームの前面(放熱板がついてた面)に取り付ける。
  • MS-101は入力端子としてRCAジャックと標準フォーンジャックが1つずつ設けられているが、標準フォーンジャックはもう一方のスピーカーボックスに接続するためのスピーカー端子として使用する。また、RCAジャックをもう1つ増設する。
  • MS-101のAC100V電源ケーブル用の穴に、ACアダプタ接続用のDCジャックを設ける。
  • 重しとしてトランスはそのままの位置に残す。
  • かっこよく仕上げる。

よし頑張ろう。

組み立て編はこちら。

kamebass.hatenablog.com

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